しろくまらいふ

ゆとり世代の地方紙記者「しろくま」のお役立ち情報サイト

新聞記者の仕事は大変?地方紙記者の私がつらいと感じたこととその対処法

スポンサーリンク

こんにちは、しろくまです。

 

あこがれの新聞記者の仕事に就いて、今年で10年目になります。

仕事はやりがいがあって楽しいし、充実した毎日を過ごしています。

 

それでも、時にはつらいこともあります。

同僚や後輩には、残念ながら記者の仕事が合わなくて辞めた人もいます。

 

今回は私が新聞記者になってつらいと感じたことと、その対処法を紹介します。

記者を目指しているけれど不安がある方、新人記者で仕事に悩んでいる方の参考にしてもらえたら幸いです。

 

 

記者の仕事でつらいと感じた5つのこと

仕事の時間が不規則

新聞記者の仕事は、毎日の働く時間が決まっていません。

「定時」という概念がないと言ってもいいかもしれません。

 

これは「ある程度自由に仕事ができる」というメリットがある一方で、取材先や担当分野に左右されるので仕事とプライベートの境目がなくなることもあります。

事件や事故が起きればすぐに現場に駆けつけなければなりませんし、夜中や休日に上司や取材相手から電話がかかってくることもあります。

 

私は独身時代、なかなかプライベートの予定を立てることが難しかったです。

カレンダー通りに休めることは少なく、以前から希望していた休日でも取材の関係で直前で出番になることもあったり、繁忙期は1週間以上休みがないということもありました。

また、残業なしで帰るということもなかなかできません。

そのため、記者の仕事は体力勝負な部分もあると感じています。

 

健康管理が難しい

仕事の時間が不規則なことにも関係していますが、新聞記者には健康を損なう人も結構います。

 

私は昔から健康には自信があり、風邪を引くこともあまりなく、小学校から高校まではほぼ皆勤賞でした。

そんな私ですが、就職してからこれまでに体調を崩して2回入院しました。

インフルエンザにもかかったし、風邪を引くとなかなか治らなくなりました。

 

また、記者は仕事が終わるのが遅いため、どうしても夜ご飯の時間も遅くなったり、社内外の付き合いで飲み会に参加したりする機会も多いため、食生活も乱れがちになります。

仕事のストレスから暴飲暴食になる人も珍しくありません。

 

私は就職してから不規則な生活とストレスで、毎年体重が増え続けてしまい、ピークは入社時からプラス20キロまで太りました。

今はダイエットが成功して10キロ減量しましたが、それでも大学時代の面影はありません…。

私のように太ってしまう人もいれば、同僚にはストレスや時間に追われて逆に痩せた人もいます。

記者の仕事は、肉体的にも精神的にも、タフじゃないとやっていられないと感じます。

 

誤報はNG

新聞記者にとって一番避けたいのは「誤報」です。

当然ながら、間違った記事を掲載してしまうと、取材相手や読者に迷惑がかかります。

申し訳ない気持ちでいっぱいになりますし、自分でもとてもショックですが、上司からも取材先からも怒られてしまいます。

謝罪して訂正記事を掲載することになりますが、取材先とせっかく築いてきた信頼関係が一気に崩れてしまい、読者からの信頼感もなくなってしまいます。

 

実際、私も取材での確認不足や思い込みから、記事を掲載した後に取材先から「訂正してください」と言われたことが何度かあります。 

なので、「誤報は絶対に出してはいけない」というプレッシャーが常にあります。

誤報がないようにと、細心の注意を払うことはもちろんなのですが、それでも記者も人間なので、取材時の勘違いや思い込み、聞き間違い、確認不足ということが時々おこってしまいます。

それが、時に誤報、訂正につながってしまうのがつらいことです。

 

取材先に嫌われることもある

新聞記者は時に嫌われる仕事です。

残念ながら、世の中には良いニュースばかりではなく、悪いニュースもありますよね。

新聞は企業や人の「広報」ではありません。

なので、時には相手が嫌がることも聞き出して、記事にすることが求められます。

 

例えば、企業の不正問題や政治家の汚職事件…そこまで大きな出来事ではなくても、人には公に知られたくないことや隠しておきたいこともあります。

 

記者の仕事は真実を報じることです。

そのためには、時には取材相手に媚びることなく、鋭い質問を浴びせて、世の中に問題提起していくことが必要になります。

また仮に、記者が「良いこと」だと思って取材しても、記事になることで読者からさまざまな反応があるのは事実です。

 

取材時にたくさんの情報を集めて、どんな内容の記事にするか判断するのは記者です。

上司からよく言われるのは、取材先に「これは書かないで」「その質問には応えられない」などと言われたとしても、安易に「わかりました」と了承してはいけないということです。

 

私も、普段は取材先と良好な関係を築いていますが、時には取材を拒否されたり、冷たい態度をとられることもあります。

昔、上司に言われて印象的だったのは「新聞記者は嫌われてなんぼ」という言葉です。

できれば、人に嫌われたくはないですが、仕事の内容によっては時には覚悟が必要だと感じています。

 

事件や事故と向き合わなければならない

新聞記者は、事件や事故、災害も報じなければなりません。

 

私が今までで特につらかったのは、事故や火災、災害で犠牲にあった方に話を聞いた時です。

家族や家をなくし、悲痛な気持ちに駆られる方から話を聞き出さなければならない時、現場に向かう足も重くなります。

「もし自分が同じ立場だったら…」と考えるとそっとしておいてほしいと思う気持ちはとてもわかります。

悲しんでいる人を前にしてかける言葉が見つからなかったり、怒鳴られたり取材を拒否されたりすることもありました。

 

でも、事件や事故、災害を伝えるのも記者の大切な仕事の一つです。

事件や事故、災害報道とどう向き合うべきなのか、まだまだ模索しながら日々取材のあり方を考えています。

 

記者の仕事がつらいと感じた時の4つの対処法 

仕事とプライベートのメリハリをつける

記者の仕事は、働く時間が不規則で健康管理が難しい面があります。

心身の健康を損なわないように私が気をつけていることは、仕事とプライベートのメリハリをつけることです。

 

記者は、人に会いに行き取材して原稿を書くことが主な仕事です。

そのため、仕事のスケジュールは取材先に合わせて決まることが多いです。

うちの会社では、記者がそれぞれの取材スケジュールに合わせて自分で休みを決めます。

でも、相手に合わせすぎていると毎日取材の予定で埋まり休めなくなってしまいます。

 

実際、私と同期入社の同僚は、新人時代にどんどん予定を詰め込んでしまい、2週間近く休めないことがありました。

休養を取らずにいると、体調を崩して急に仕事を休むことになり、結果的に取材先や同僚にも迷惑をかけてしまうことにもなります。

記者の仕事は、自分で上手くスケジュールを管理しながら、メリハリをつけて「休む時は休む」ということも大切です。

 

また、会社の雰囲気として残業や飲み会が多いですが、会社に働き方を相談したり、自分で意思を強く持って早く帰るようにすることで改善できます。

私は結婚後、ある程度会社側で家庭と仕事の両立ができるように配慮してくれるようになりました。

現在は、基本的に9時から18時までの勤務時間にしてもらい、プライベートの時間もある程度確保できるようになりました。

 

取材時の確認を徹底する

誤報や訂正記事を出さないための対処法としては、確認を徹底することに尽きます。

 

取材時は、「きっとこうだろう」という余計な思い込みや先入観を捨て、少しでも疑問に思ったことはそのままにしないでその場で解決するようにします。

また原稿を書く段階で不安なことがあれば、すぐに取材先に電話で再度確認したり、書いた原稿も何度もチェックします。

 

ただ、どれほど注意深く取材し、原稿を書いても誤報を完全になくすことは難しいです。

個人的には、間違いに気付いた時や指摘を受けた時の対応も大事だと思っています。

すぐに関係者に確認を取り、こちら側の責任だった場合には迅速な謝罪と説明、そして訂正記事を掲載する必要があります。

 

何かトラブルがあった後も取材先と信頼関係を維持するためには、徹底した確認と誠意のある対応が大事だと思っています。

 

普段から取材先と良好な関係を築く

記者は時に取材先から嫌われてしまうことがありますが、相手に嫌われてしまうと取材もスムーズにいかなくなります。

そうならないために、普段からなるべく良好な関係を築くように心がけています。

取材時は丁寧な質問や、相手の心に寄り添う気持ちを大事にします。

 

しろくまさんに取材をお願いしたい」

「他の記者には言えないけれど、しろくまさんになら話してもいい」

「いつも取材してくれているから、何を書いてもいいよ」

 

この言葉は私が実際に取材先から言われてうれしかった言葉です。

こうした関係は、一朝一夕に築くことはできないので、日ごろから誠意を持って取材相手に接していくことが大切だと感じています。

 

つらいことは仕事だと割り切る

記者の仕事は出会いの連続ですし、いろいろな人と会って話を聞くことが楽しさでもありますが、中にはどうしても苦手だと感じる人や相性が合わない人もいます。

 

そんな時は、「仕事上だけの付き合い」と割り切るようにしています。

昔、友人に教えてもらった話で、私が人付き合いの基本として考えていることがあります。

「世の中には、私のことを嫌いな人が2割、好きな人が2割、関心のない人が6割いる」という話。

残念ながらかかわる人全員に好かれることは不可能ですし、その必要もありません。

「この人苦手だなぁ」「どうしても合わないなぁ」と感じたら、必要以上に関わらないようにしています。

仕事でどうしても関わらなければならない時は、「仕事だから」と割り切って乗り越えています。

 

また、事件や事故、災害などの悲しみを伴う取材でも同じことが言えます。

取材相手の悲しみに寄り添う気持ちを忘れないようにして、ある程度は「仕事だから」と割り切るようにしています。

ただ、これはまだまだ自分の中でも対処法を考えていきたいと思います。

 

まとめ

今回は、新聞記者の仕事で、私がつらいと感じることと、どのように対処しているのかについてまとめました。

記者に限らず、どんな仕事でも楽しいこともあれば、つらいこともあるはずです。

私も、仕事でつらいこともありますが、仕事とプライベートのメリハリをつけながら、ある程度割り切ることで、この10年間で精神的にも肉体的にもかなりタフになりました。

私は仕事のつらさよりもやりがいや楽しさが大きいので、10年続けてこられたと思っています。

これからも仕事と向き合いながら成長していきたいです。

記者の仕事を目指している方や、記者の方で同じようにつらいと感じている方に役立ててもらえたらうれしいです。